つれづれ梨園日記

今朝、来てくださったお客様とのやりとり、「俺のこと、覚えているかい」　私「いつも来てくださる方、ありがとうございます」　「この間、ブルーベリーと、プラム買っていったんだよ。忘れたんかい、いつもじゃねえ、このうちは二回目だ、また来るから覚えときな」と言われてしまいました。年配ご夫婦でしたが、奥さんはしゃべりませんでした。お客さんも皆覚えられるといいのですが、覚えるのも、頭の中に入ってるのを出すのも最近は滞っています。

昨日、今日とすごい夕立です。昨日は突風と雨で台風のようでした。今日は雷がすごくて、一時間以上、恐ろしかったです。ゴロゴロ、でわなく、ビシ、ビシャという感じで、何年振りかで聞いた物凄い雷でした。怖くて何も手につきませんでした。子供の頃から、雷が鳴るとテレビを消す習慣だったので、テレビを消し、夕飯はどうにか食べたのですが、かたずける気になれず、新聞を読んでも頭に入らず、おまけに二度ほど停電し、こんなに何もしない、何も考えられない時間を過ごしたのも久しぶりでした。

いよいよ梨の収穫が始まります。最初は新水という梨です。粒は少し小さいですが、甘味は強い梨です。

プラム　貴陽の収穫が終わります。

先日、お客さんのいるときに息子がお使いから帰ってきました。息子の乗ってる車を見て、お客さんが言った言葉「奥さん、あんないい後継者がいるんだ、後継者にゃあもっといい車買ってやらなきゃだめだよ」ですって。確かにボロぐるまです。本人が気に入ってるんだから仕方ありません。一般的に農家の後継者って大事に（わがまま）にされてるようです。みんながみんな、そうではないと思いますが我が家は大事（わがまま）にしています。

今日夕方、売店を早く閉めて、知人に紹介された横手由男の遺作展ちょこっと見に行ってきました。やさしく、柔らかく、慈愛に満ちていると言いましょうか、気持ちが落ち着く絵でした。ゆっくり見たかったのですが、閉店時間過ぎていったので、係りの人に申し訳なくて、ゆっくりみられませんでした。日曜日までやっているらしいです。いい絵だったので、忙しく行った甲斐がありました。

高校のときのクラスメイトが梨園に来てくれました。三十数年振りにあいました。お互いかなり叔母さんになってるとは思いますが、お互いに変わらないね、少し太ったなどといいながら、実は、かなり変わっているのです。彼女は高校のときは長い髪を腰まで編み下げにしていました。今はショートカットでした。三十年以上経ってるのだから変わらなければおかしいですよね。でも同級生はすぐ昔のように話ができるので嬉しいです。